先輩甲州びとに聞いてみました。

水産業の会社に勤めていた三浦さん。東日本大震災をきっかけに、山梨県甲州市塩山に移住されました。以前から農業に興味があったそうで、震災をきっかけに、新たな人生をスタートされました。物価の安さや都心への近さなどを考慮し最終的に研修先の葡萄農家があったこの地に移住することを決心されたそうです。

考えるのは、やはり子供のこと
三浦さんが移住する際、一番心配したのはやはりお子さんのことでした。お子さんにとって重要な学校のことや医療関係など、移住前にはインターネットで限定的な情報しか知ることができなかったからです。しかし、現地で直接連絡すると、市役所の対応が素晴らしく、詳しい情報を手に入れることができて、とても助かったとのこと。「子供に対する受け入れ態勢もしっかりしている。しかし現地でないと情報を手に入れるのが難しかった。」とのこと。自ら進んで情報を集める行動力が大切だとおっしゃっていました。

農業のリアルを伝えたい
三浦さんは今後、農業体験を行える民泊型の施設を開業したいそうです。世間一般が思い描いているような華々しい仕事ではなく、地味で大変なリアルな農業体験をしてもらうことで本当の農業というものを知ってもらいたいとのこと。一回きりの参加ではなく、繰り返し参加してもらうことで、自分の力で農作物を作り出す農業の楽しさを知ってもらいたいとおっしゃっていました。また、閉鎖的なイメージの農業を新たな移住者などが始めやすいようなオープンなイメージにするため、収穫量や売り上げなどをわかりやすい数字のデータとして公開していきたいそうです。